日本初の駅上病院は《大岡山》に―東急病院―
2007年11月3日、日本初の駅上病院「東急病院」が「大岡山」に誕生しました。
「駅を緑の丘に」を合言葉に、積み重なった地層のような壁面緑化で、壁一面にツタを這わせたファサードです。
さて、駅上施設と言えば商業施設、電磁波や電車の振動などは病院にとっては致命的なのでは?と思われます。
しかし東急電鉄は、97年の「大岡山」駅地下化工事の際に、構造物に振動が伝わらないようにと、レール下部にコイルバネを仕込んで振動を吸収する構造を採用していました。
当初から駅上施設の候補に病院が入っていたため、振動にはかなり注意を払っていたのでしょう。
厳密なシミュレーションの結果、スラブの小梁を通常の3倍に増やしたことで、この問題は解決しました。
そしてもう一つの問題、電磁波遮断のために使ったのは、けい素鋼板。
これを1、2階の床下とMRI室の床・壁・天井に何層も重ねて、医療機器メーカーが求める数値を達成しました。
東急建設技術研究所では繰り返し実験を行い、綿密な計算がされたようです。
「新病院」と「駅」。
この要素の組み合わせは、東急だからこそでしょう。
余談ですが、私は今年夏ごろまで、この病院はまだ建設途中なのだと思い込んでいました。
なぜかと言うと、ツタを這わせるためにある枠組みが、遠目からは建設作業のための足場にしか見えなかったからです・・・。
屋上緑化もまだまだで、まるで廃屋のようでしたので、今後に期待したいと思います。
予想CGのような外観が完成するのには時間がかかりそうですね。
(f-a)
※上記の内容は、掲載(08/10/26)時の情報を基に作成しております。
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