LCA(ライフサイクルアセスメント)を住宅で考える。
地球に優しい生活、とかエコリフォームなど、さまざまな場面で環境に対する言葉を聞くようになりましたが、私達のどのような行動によって環境負荷が低減できるのでしょうか。LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点から少し考えてみたいと思います。
LCAとは、ある製品なりサービスを対象として、生産から加工、製造、流通、使用、再利用や廃棄までの全環境負荷を総合的に考える手法のことです。
たとえば、家電製品などは、鉄や銅やプラスチックを、資源から採取し加工します。資源を採取したり、加工するのにどのくらいエネルギーを必要とするのか。使用する段階ではどうか。リサイクルはどのこらい行われるのか。さらに廃棄段階では、環境負荷はどのくらいか、という具合です。
具体的に言うと、エアコンは製造に何W使って、COPがいくつで、待機電力がいくつで、全体の何%がリサイクルできて、結局商品としての環境負荷はどのくらいになる、というような感じです。
産業環境管理協会のWebにエコリーフというページがあって、そこには各メーカーの製品のLCAデータが出ています。
電気や水を節約するのも、エネルギーの節約、炭酸ガス排出量の抑制になるし、大切なことなのですが、もっと大きく節約できることがあります。住宅のLCAを低減させることです。イギリスでは、住宅の耐用年数が144年なのに対し、日本ではなんと30年。あまりにも短すぎます。アメリカやフランスでも100年近くです。素材や、加工、廃棄に多くのエネルギーを使う日本の住宅の耐用年数を向上させることが、環境負荷を低減させる早道といえます。しかし、今までの日本では、住宅取得を促進させることが、経済発展の中心になってきたようで、リフォームというのは二の次にされてきました。
住宅内での運用エネルギーを節約するのは、エアコンや給湯器などを、効率のよいものに順次変更すればいいですし、日本の場合は地震の心配があるかも知れませんが、そこは耐震補強を加えるなどをしていけばよいでしょう。加えて、今後のマンション等はコンクリートを高耐久化していく必要があるといえます。
これだけ声高に地球環境保護が叫ばれている中、このままスクラップ&ビルドが許されるわけもありません。電気や水を節約するのと同様に、またそれ以上に、リフォームすることが環境を考えていることになります。
さらに、断熱・気密性能を高めることによる住宅としての省エネ、太陽光発電による創エネ、エコキュートやトイレ、食器洗い機などによる省エネ、省資源と組合せることで、よりサステナブルな住まいということがいえるのではないでしょうか。
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※上記の内容は、掲載(09/12/6)時の情報を基に作成しております。
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