構造・耐震

北京の『鳥の巣』は最新技術?

「北京オリンピックに向けて、愛称『鳥の巣』、国立競技場が完成しました」
2008年北京オリンピックに向け、数多くの施設が建設されました(というか、直前まで建設しているかもしれませんが)。

 中でも、オリンピックスタジアムとして建てられた「鳥の巣」が注目を集めています。世界中の建築家を集めたコンペの結果、日本では青山のプラダなどの設計で知られる"ヘルツォーク&ド・ムーロン"の案が採用されました。見た目のインパクトによって忘れがちになる機能性の面ですが、サッカー中継などでよく目にする、日向と日陰のコントラストの違いによる見ずらさを解消すべく半透明の素材を用いたり、開閉式の屋根により全天候型のスタジアムとしても利用できるなど、細かなディティールにもアイデアが凝らされています。

 しかし、やはり良いところばかりではありません。ニュースでは建設中からこの「鳥の巣」の問題が取り上げられていました。その外観からも想像できる、雨漏りが発生しているようなのです。さらに表面の鉄骨は保護材を施したとしても腐食は免れず、メンテナンスに膨大な費用がかかるとか。四川大地震を機会にその構造も見直されましたが、耐震設計の面では決して優れているとは言えないようです。エコや省エネが叫ばれている今の時代に、中国では一見、最新のデザインと技術を駆使しているように見えて実態はそうではないようです。

 

(fune)

 

※上記の内容は、掲載(08/7/22)時の情報を基に作成しております。

  記載内容が変更となっている可能性がございます。


住まいの特等席へのご案内 住まいの専門家に何でも聞いちゃおう! 自由空間